もののはずみ

フランスで出会った「もの」たちの物語

《捨てられはしたけれど破壊はまぬかれた、近い過去の生活用品には、独特の表情がある。元の所有者たちの生活の匂いが、設計者や製造者の顔が透けて見える。それらが引きずっている人々の過去に、感情に、もっと言うなら、「もの」じたいが持っている心、すなわち「物心」に私は想いをはせる。》(本文より)

旧式のスライド映写機、1950年代の万年歴、他メーカーのものも混ざった古いコンテ社の色鉛筆……。主にフランスの古道具屋や蚤の市で出会ったがらくたとも言える「もの」たち。その「物心」に想いをはせ、「物」の語りを綴った珠玉のエッセイ集が、書き下ろし作品も加えて待望の復刊。

読み返す度に「こういうエッセイを書きたいなぁ」と、しみじみ思うのです。

財産

何度読んでもまた読みたくなる「再読常連本」は、内容だけでなくその本自体にも魅力を感じるようになってくるので、単行本と文庫の両方が出ているものについては、その両方を所有するようにしています。「あめりかむら」は単行本しか出ていませんが、絶版本なので、古本屋で安価なものを見つけたら「予備」としてもう一冊買っておいてもいいかなと思っています。

もちろん未読本でしか味わえない読書もあり、それはそれで引き続き大事にしていくつもりですが、何度も読み返したい本があることはとても幸せなことで、やはりそれはかけがえのない「財産」だと、しみじみ思う今日この頃なのです。




マイ・ヘッドホン


audio-technica エアーダイナミック オープン型ヘッドホン ATH-AVA500


AKG セミオープンエアー型 モニターヘッドホン K240 STUDIO-Y3

家での音楽鑑賞に使っているヘッドホンはこの2つ。

「使用環境」や「求める音」は人それぞれなのでここではレビューもおすすめもしないけれど、僕は密閉型が苦手で、家では遮音性も不要なので、このクラスの開放型と半開放型ヘッドホンが1つずつあれば今のところ十分です。