先日購入した丸善の「萬年筆物語 メモ帖」の影響で、万年筆での縦書きにハマっています。
やや崩し気味に書いた文字が上から下へ連なる様は水の流れのようでもあり、横書きの景色とはまったく異なる印象です。日本語、特に「筆」によって書かれた日本語ってのは、やっぱり縦書きが美しいですねぇ。本当の崩し方を知らない下手な字もそれなりに見えるから不思議です。
ちなみにインクは竹炭。万年筆といえばブルーブラックをイメージする方が多いんでしょうけど、オイラはやっぱり黒系が好きだなぁ。毛筆と墨が醸し出す雰囲気とは違いますが、それでも筆・黒・縦書きの三拍子が揃った日本語はしっくりきます。
ちなみに萬年筆物語はメモ帳ですので長文は横罫ノートを縦開きにして書いているのですが、その縦横比は原稿用紙のようでもあり、違和感はありません。また、今使っている横罫ノートを使い切ったら無地ノートにシフトするつもりなので、わざわざ縦書きノートを買わなくても良さそうです。
というわけで年々「和」への傾きが増し、時代にも逆行しつつあるオイラの感性。着物で文机に向かう日もそう遠くはないかもしれませんw
はじめまして。
とても興味深く読ませて頂きました。
さて、私事で恐縮ですが、先日、小説を書く為にプラチナの3776を購入しました。
1万円の「センチュリー」ですが、とりあえず満足しています。
しかし、ここで問題が…。
縦書きで文字を書くと右手が汚れ、原稿用紙もブルーブラックに染まってしまうのです。
本当に困りました。
小説家で手書き派の人たちは、右手を浮かせて書くのだとか。
そんな芸当はできそうにありません。
いったい私はどうしたら良いのでしょうか?
たいく~んさん、はじめまして。コメントありがとうござます。
さて、縦書きにおける手と紙の汚れについてですが…
おっしゃるように縦書きは右から左へと行を連ねていきますので、右利きですとご指摘のようなトラブルは起こりがちです。
ただ、筆記時の「ペンの持ち方」や「右手(右利きの場合)の位置」などによってもかなり違ってくると思います。
大雑把に言えば、なるべく「ペンを長く」(ペンの上部を)持ち、その手は書こうとする行やポイントからできるだけ「距離をとった場所に置く」ということなんですけれども、これは言葉で説明するのはちょっと難しく、またそれぞれに身についた癖などもありますからすぐに矯正するのは難しいかもしれません。
上記以外ですと、左腕を「アイーン」の状態で用紙の底辺(下辺)に置き、左手の甲の上に右手の手首あたりをのせて書く方法もあります(この時もペンはできるだけ長めに持つ)。これですと「右手を浮かせて書く」というスタイルを比較的楽に実現できると思います。
オイラも含めほとんどの人がそうなんですけれども、いわゆる現代人は子供の頃から横書きが主流ですので、書き方(書き癖)もそれに適したものになってしまっているんですよね。ですから縦書きに適した書き方を身につけるためには縦書きを繰り返すのが一番だと思います。理屈ではなく、経験によって身についたものが一番自然ですしね。何より大切なのはシャカリキにならず、ゆっくり楽しくやること。強制されたわけではなく、自分の意志でやっていることですから(*^_^*)
というか、そもそもオイラも人様に指南するほど縦書きに精通しているわけではなく、ブログタイトルどおりの「我流」ですので(^_^;)