遺された手帳

藤沢周平 遺された手帳

作家・藤沢周平が亡くなって二十年。

娘・遠藤展子さんの手元には、父の手帳、計4冊が遺されていた。そのなかには、展子さんが生まれた昭和38年から、直木賞を受賞し、作家生活に踏み出した昭和51年までの苦悩と格闘の日々が克明につづられていた。

展子さん誕生の8か月後、28歳で先妻悦子さんが病死。当時から小説の情熱やみがたく、執筆、投稿生活を送っていたが、「作家・藤沢周平」は夫婦の夢でもあったのだ。

小説を書かねばならないーー。絶望のなかで、藤沢周平は何度も決意を書き記す。
幼い娘の育児と仕事を両立させていたギリギリの生活。再婚、新人賞受賞、いよいよ小説家への一筋の光が見えてくる。そこから直木賞受賞までの煩悶、作品、生活に対する厳しい自己批評・・・、愛娘がその苦闘の記録を読みとく。

「蟬しぐれ」「たそがれ清兵衛」など、哀感あふれる作風で知られる作家のデビュー前からの変わらぬ姿勢が伝わってくる一冊である。

Amazonより引用)

遺された手帳は全部で4冊。1冊は黒表紙の東洋レーヨン株式会社の手帳で、あとの3冊は大学ノート。手帳は昭和38年から始まり、大学ノートは昭和46年~47年(1冊目)、48年から50年4月10日(2冊目)、50年4月~(3冊目)となっている。

記録の価値は「何に書いたか」ではなく、「量」でもない。

本のテーマとはまったく違いますが、それを改めて、そして強く感じました。

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